安全運転しましょう
9日の夕刻
小雨が降り、辺りも暗く、車のライトを付けて
交差点で信号待ちをしていた。
僕の前には車が２台。
僕は先頭から３台目。
信号が青に変わった瞬間、先頭の車が右折のため勢いよく飛び出す。
「あっ！」
ぼんやりとした視界の中、
横断歩道に誰かいると思った瞬間
人が１５メートルくらいグニャっと吹っ飛んだ！
その瞬間自分の顔が強張ったのがわかった。
ここは非常に交通量の多い道路。
僕のすぐ前の車が脇に車を寄せた。
僕も続けて車を寄せた。
人をはねたドライバーはすぐに倒れた人へと駆け寄っていた。
僕のすぐ前の車のドライバーも車を降り、その人のもとへと駆け寄っていた。
まだ誰も通報していないようなので
僕は１１９へと連絡し、事故発生現場と倒れた人の状態を
携帯電話でやり取りし始めた。
気付くと前の車のドライバーは交通誘導していた。
はねられた人は女性だった。
意識はあるが全くピクリとも動かない。
僕も交通誘導を始めた。
車が脇をドンドンすり抜けていく。
怖いくらいに。
紙を作ってる会社の大型トラックがものすごい勢いで突っ込んできた。
2次災害になると一瞬思ったが、
ギリギリセーフだった。
死ぬかと思った。
トラックのドライバーの顔を睨んでやったが
何事も無かったかのようにトラックは去ってしまった。
倒れた人に目をやると、また一人歩行者の女性も救護にあたっていた。
遠くからサイレンが聞こえてきた。
救急車が到着した。
タンカに乗せられた女性を見届けて
その場を去った。
それからメチャクチャ安全運転になった。