200年住宅ビジョン①
第169回通常国会で政府が提出した
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案」(200年住宅といわれているものです。)
は成立せず、臨時国会で継続審議されることとなったようです。
この夏には成立するものと思われますが・・・・・
さて、そもそも200年住宅とは何か?できるだけわかりやすく説明していきたいと思います。
Ⅰ 200年住宅の理念
1、ストック型社会への転換の必要性
高度経済成長を経て、日本は世界の中でもお金持ちの国のひとつとなりました。
しかしバブル経済が崩壊し、人口が減少時代に突入するなど国として成熟社会?
を迎える今日となっています。
日本の国がお金持ちとはいえ我々国民生活においては、労働時間が長かったり、
住居費をはじめとする生涯支出が多かったりと色んな意味での「ゆとり」が感じられない
状況のようであり、豊かさを感じることとは程遠い状態であるといえます。
さらに、少子高齢化の進展による医療、年金、介護など福祉の分野においても
国民の負担が増大し、環境問題やゴミの問題なども深刻化する中で、
今までの「つくっては壊す」フロー消費型の社会から
「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」(200年住宅ビジョン詳細より)
ストック型社会への転換が急務であるという風に考えられています。