暑いのは苦手?
みなさんこんにちは。
梅雨に入りジメジメ蒸し暑い季節ですが、梅雨が去れば本格的な夏到来です。ビールも旨いわけです。
さて、新潟の蒸し暑い夏を過ごしていると人間は暑さに弱い生物と思ってしまいます。ところが夏の甲子園やマラソンなど炎天下の中でこれほど運動できるのは人間以外にはあまり聞きません。実は人間は暑さにめちゃくちゃ強い生物なのです。
動物にはナマケモモノなど自分の体から殆ど代謝(メタボ)熱を生出さず外部の温度変動で体温に直接影響する変温動物と、人間など食料エネルギーを消費して代謝熱を生出し、外部の温度変動にも自ら体温コントロールができる恒温動物がいます。
人間はジッとしていても100W(ワット)程度代謝していてマラソンになると1000Wも代謝します。1000Wは電気ポットくらいですね。人間は体がオーバーヒートしないよう汗をかいて体温調整をします。人間は1時間に1500gの汗をかく能力が備わっているので1500gの水分が蒸発してくれれば気化熱で大よそ1000Wの熱を捨てることができます。なのでオーバーヒートすることなくマラソンをし続けることができるのですね。
人類誕生の地アフリカでのんびり暮らしていた人類はジャングルが砂漠化していく中での生存競争に晒され、手先が器用でも足が遅い人類は獲物を追いかけるにしても他の動物にはスピードで勝てません。そうなると持久戦に持ち込むしかありません。持久戦にも耐えられる人間の体は歴史の中で作り変えられてきたと想像できます。
暑さに順応できる体になっていた人間は反面寒さへの順応は非常に苦労したと思われます。そこで衣服、そして「家」を発明し世界各地で生活が可能となった訳です。
野口