交通事故より多い家の中での死亡者数
車の安全性能が飛躍的に進化しているお陰なのか交通事故で亡くなる方は年間4,000人と減少傾向にあります。
その反面、家の中で亡くなる方は年間17,000人と年々増えていく傾向にあり、車の運転よりも家の中の方がリスクが高くなっています。
この原因は何かといえば家の中の温度差が関係していてます。
リビングなどの居室が温かくても部屋を一歩出れば廊下やトイレ、脱衣などの寒い環境が家の中の事故を発生させてしまいます。
そして家の中で亡くなる4割は浴室での溺死。
リビングは温かい→脱衣は寒い→浴室は特に温かい
の環境がカラダへ思った以上の負担を掛けています。
またこんな調査報告もあります。
夜中0時の室温が18℃以上ある家に住む人の高血圧発症率を1とすると、18℃未満の家に住む人達は6~7倍高血圧を発症しやすい事が調査でわかっています。
これは加齢、肥満、喫煙、塩分摂取による発症率と比較しても高いのです。特に室温低下の影響を受けやすいのは女性や高齢者です。
国土交通省スマートウェルネス住宅等推進事業調査によると居間の6割、寝室と脱衣では9割もの家が18℃に達していなかったとの調査報告があります。
特に脱衣の平均室温を比較すると12℃と14℃の2℃の違いで健康寿命に4歳もの開きがあったという事です。
家の中を18℃以上に保つ事が健康寿命を延ばす大きなポイントである事がわかりました。