家の実温度データ
温かい家とはどの様な家なのか?
感覚的に温かいと感じればそこそこ幸せです。家を温かくする手段の一つは「暖房」ですが、その暖房が部分的なのか全体的なのかによっても家の温かさに違いがあります。
下の温湿度データは1月31日築10年の一般的な住宅の温湿度データです。こちらは自社で計測しました。データはリビング、脱衣、寝室にデータロガーを設置し、1時間おきに2週間分のデータを採取しました。データの見方として
赤線→外気温
緑線→リビング室温
ピンクの山→外気湿度
緑の山→リビング湿度
を表しています。

朝5時頃と夕方の17時頃から室温が上がっています。また8時と0時付近から室温が下がっています。これは暖房の使用と停止によるものです。温度は最高で21℃、最低で14℃と温度の変化が大きい事がわかります。
脱衣、寝室のデータは載せてませんが、寝室は11℃まで室温が下がっていました。
外気温は24時間通して、4℃から5℃前後で大きな気温変化はありません。
室内の湿度は40%以下になる事もあり、加湿が必要と見られます。
一方、モデルハウス「太陽光発電と電気自動車で暮らす家」のリビング温湿度データは以下の通りです。

計測方法は一般的住宅と同じで暖房は2.2kw(6帖用)エアコン1台、21℃設定として、7:30から16:30まではエアコン運転を停止しています。
外気温は明け方3時頃から冷え込んでその後は一日中2℃から3℃です。
室温は21℃から22℃前後となってます。16:30頃にエアコンが動く前が最低で、それでも21.3℃です。脱衣、寝室のデータは載せてませんが、条件の悪い寝室で20℃位です。
湿度は46から50%位でまぁまぁ適湿です。
この差は何で生まれるかというと断熱と気密とパッシブデザインです。
家づくりの最中(建築会社選びや計画や工事)は目に見える所を重点的に考えるのはもちろんですが、家づくりが終わり、暮らしにシフトすると快適さに差が生まれる事が多いです。
比較的新しい家に住む人の不満調査(3万人)によると
1位→室内が冬寒く、夏は暑い
2位→光熱費が高い
3位→結露やカビ、ダニが心配
となっています。
この様な暮らしてからの不満がない家づくりが良いですね。