交換できるもの、できないもの
家は色んな要素が組み合わさってできています。
数えたことはありませんが、材料一つとっても何十種類、いやいやもっとありそうです。
その他、設備機器、性能を確保するための施工技術や様々な設計に関する事、お金の事、そして何よりお客様の思いがあります。
このように様々な要素が複雑に絡み合って一軒の家ができています。
その中でも今回は家の物質的な要素を切り取ってみたいと思います。
家には大きく分けて「取り替えられるもの」と「取り替えられないもの」があります。ただ正確に言えば取り替えられないものはないので、取り替え難いものではあります。
取り替えられるものとしてはまず設備機器に関するものです。リフォームでも水周りに代表される設備機器に関するものはとても多いです。
お風呂、キッチン、トイレなどの設備に関しては壊れたり、古くなったり、快適性や省エネ性を考えてなど割と容易に取り替えができます。
そして内装の仕上げや外壁張り替えなどの模様替えも比較的容易(工事として)に取り替える事ができます。
また今はサッシや玄関ドアなど1日で交換できたりもします。
こう見ると家の取り替えができる部分は意外と多いのかもしれないですね。
一方、取り替えられないものとしては断熱性能に関するものです。
断熱性能は断熱と気密をセットで考えています。この断熱と気密施工は家の快適性と省エネ性を決定付ける大切な要素となります。
出来上がった家に住み始めてから「暑い寒い」「結露」「光熱費が高い」となるのは断熱性能に関する要因が大きいです。
この様な事への対処方法(内窓施工など)はいくつかありますが、根本的な解決をするには断熱気密の改善となるので実際の施工面やお金の面においても難しくなります。
そう考えると家づくりのコスト配分で断熱性能に関する予算はケチらない方が得策です。というよりもケチってはダメです。
断熱性能はまず確保してから次の事を考えるぐらいでも大袈裟ではないと考えています。
ここでは書ききれませんが、断熱性能を考えてるか考えてないかで将来的に色々なところで差が出ます。もちろん断熱性能が良い家の方が圧倒的に軍配が上がります。
断熱性能は交換できないからこそ交換しなくても良い家づくりをしたいですね。